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「ところでね」
思い出したように、なのはが言う。
「うん」
「クリスマスにユーノ君と会えるなんて思わなかったから……プレゼント、実はないんだ。
ユーノ君、何か欲しいもの、ある?」
「なんだ、そんなこと」
軽くユーノは笑って、なのはにそっと口づけた。
「僕は、なのはが欲しいな」
「……はい♪」

***

ベッドの上。
出逢った頃はユーノを抱いて寝ていたが、今度はユーノに抱かれている。
「ん、ちゅ、んんっ……」
いつもの、ただ唇を重ねるだけのキスではない。
ユーノの舌が口の中に割り込んできて、くちゅくちゅとかき回される。
「んんっ、んむっ、ちゅっ……」
脇腹から胸のラインをさわさわと撫でられ、時折その膨らみに手を置かれる。
長いキスが終って離れた二人の唇からは、銀色の架け橋が伸びていった。
「ひゃぅっ……」
耳たぶを優しく甘噛みされる。ユーノのキスが、首筋に回る。
「なのは、いい匂い」
「そ、そんなっ、だってわたし、まだお風呂に入ってないのに──」
「なのはの匂いを、シャンプーで消すのはもったいないかな」
「あぅ、恥ずかしいよ、ユーノ君……」
「大丈夫。なのはの身体、とっても綺麗だよ」
シャツのボタンを一つ、また一つとはずされていく。
すっかりはだけてしまった素肌へ、ユーノの手が触れる。
「ひゃんっ」
「ごめん、冷たかった?」
「ううん、違うの。ただ、ちょっと驚いただけ」

ただ一緒にお風呂に入って、背中を流すだけのプラトニックな行為とは全然違う、感触。
ブラジャーの隙間から手を入れられて、ゆっくりと揉みしだかれる。
「なのはの胸、やわらかいね」
「そ、そんなとこ触っちゃ、やだぁ……」
背中に手を回されて、ホックを外される。
二つの膨らみを隠すことができなくなってしまった。
「大きさも、手のひらサイズっていうか、僕の手にしっくりくるっていうか。とにかく、可愛いよ」
何も出ないはずなのに、何かが搾り出されそう。
ユーノの両手は、切ない疼きを身体の芯に湧かせてくる。
「ひぅっ」
胸の先端にある、二つの突起。
既に充血しているそこを、指先で軽く摘まれる。
「なのは、おっぱいとか出ないの?」
「で、出ないよぅ……」
くにくにと乳首を揉まれて、その度に甘い衝動が身体中に広がっていく。
と、不意にユーノの顔が胸の前まで来た。
「出ないなら、出してみる」
「え、ちょっと待って、まさか──ひゃあっ!」

言うが早いか、ユーノが乳首に吸い付いてきた。
ちゅうちゅうと音を立てて、すっかり固くなった突起を舌先で転がされる。
「ダメ……だよっ、おっぱい、出ないんだからぁ」
弱々しく抗議しても、ユーノはさっぱり止めてくれない。
「出てくるよ」
もう片方の乳首も指でこねくり回されながら、ユーノは言う。
「なのはの、えっちな声」
「や、いや、聞かないでよぉ」
ユーノは、全然聞き入れる気はないようだった。
太ももから内股までを流れるように撫でられて、そこにも沢山口づけられる。
ユーノの手は、やがて最後の砦──ショーツにまで伸びてきた。
「あっ、そこはダメッ、ダメなの……」
「どうして?」
イタズラっぽい笑みを浮かべながら、ユーノはショーツに手を掛ける。
「やぁっ、だめぇっ、そこはぁっ」
手にも足にも、まったくく力が入らない。
何もできないまま、なすがままにショーツを剥ぎ取られてしまった。
誰にも見せたことのない場所を、今ユーノにじっくりとみられている。
「濡れてるよ、なのは。ひょっとして、感じちゃってた?」
「そんなそんなそんなっ……わたし、わたし」
ねっとりとした、汗とは思えない液体をユーノは指先にすくい上げて、見せてくる。
「そんな、ウソだよぉ」
「ウソじゃないさ、だってこんなにトロトロなんだから」

ぴたぴたと秘唇を上下になぞられ、時折その頂にある小さな豆粒へと触れられる。
その度にどうしようもない声と吐息が漏れて、腰に来る疼きがどんどん高まっていった。
「じゅる……ぴちゃ……」
「にゃああああっ!」
突然、ユーノの舌が秘唇を這い始めた。
敏感な場所を嘗め回されて、声にならない声を上げる。
「ダメだよ、そんなとこ、きたな……ひゃあっ」
「なのはに汚いところなんてないさ。それに、すっごく可愛いよ」
「あっ、あっ、かわいいって……ひぁっ」
ザラザラした舌が、ピンク色の蕾を捉えた。
全身に電気がビリビリと流れて、頭がスパークする。
「ダメッ、ユーノ、君……わたし、変になる、変になっちゃうからぁっ……!」
「いいよなのは、思いっきりイッても」
秘芯をちゅうちゅうと吸われ、蜜壷を浅くくちゅくちゅとかき回されて、意識が白濁していく。
「あぅっ、ひっ、いやぁっ、ああああああああああっ!」
今までたまっていた疼きが、爆発した。
下腹部から全身へ、津波のような快感が走っていく。
ビクビクと身体がケイレンして、やがて穏やかな心地よさが心まで染み込んでくる。
「あぅ……ユーノ君に、イかされちゃった……」
「とっても可愛かったよ、なのは」
そしてまた、口の中に舌を潜りこまされる。
舌を絡められては、互いの唾液が混ざり合っていく。
「……ぷはぁっ。ね、ねぇ、ユーノ君」
「なんだい?」
「わたしばっかりされるのもアレだから、今度はわたしが、ユーノ君を、ね?」
ユーノを悦ばせてあげたい、その一心で、お願いする。
「ああ、いいよ」
「……あれ?」
腰が持ち上がらない。手先は動くけれど、それ以外が砕けてしまった。
「にゃ、にゃはは、動けないや」
「そう? それなら、こうやって……」
コロン、と横にさせられる。
そこへ、ユーノの身体が覆いかぶさってきた。
「ほら、見てごらん。これが僕のだよ」
こんなにも大きいのかという怒張が、目の前に差し出さされた。
他と比べたことなどないから分からないけれど、少なくともこれが身体に入るとは……想像できない。
手を触れようと腕を動かしてみたが、心に反して動いてくれない。
それを悟ったらしいユーノが、自身のモノへと手を誘う。
「どう、感想は?」
間近で触るそれは、心臓の鼓動にあわせてピクピクと脈打っていた。
「熱い……それと、固い……」
吐息がかかるほどの場所で、ユーノのペニスがある。
頬にヒタヒタと打ち付けてみると、それこそ火傷しそうなくらい熱い。
両手で包み込んで、優しく擦るように上下に動かすと、ユーノの表情が変わった。
「うっ、あぁ、なのは、もっと、もっと頼むよ」
力が入らないせいで手の動きが拙いが、それでもユーノには快感になっているようだった。
「感じてくれてるんだ、わたしの手で──」
もっと、もっと感じて欲しい。
閉じていた口を開いて、肉の槍をぱく、と咥えた。
「あぁっ、なのは、そんなの、一体どこで……」
「わたしだって、もう、こどもじゃないんだから」
先っぽのツルツルした場所を吸ってみたり、そこから下の、エラが張った場所を舐めてみたり。
口いっぱいに頬張って思いきり吸い上げると、ユーノも甘い声を出した。
「あっ、うあっ……」
ストロークの代りに、口に収まりきらない部分を一生懸命擦っていると、ユーノが限界を訴えてきた。
「なのはっ、で、出るっ!」

一瞬にしてペニスが引き抜かれたのも束の間、その鈴口から白いマグマが濁流のように迸ってきた。
とびきり濃い精液が首といわず髪といわずかかり、上気した顔をデコレーションしていく。
その一部は口の中にも入って、苦いような、しょっぱいような、甘いような、表現しがたい味が広がった。
「でも」
唇についた精液を舐め取り、コクリと飲む。
「ユーノ君のだから、おいしいよ」
また、下半身が強烈に疼き始めた。
「お願い、ユーノ君……来て」
ようやく動き始めた腕で、ユーノの身体を抱きしめる。
ユーノは何も言わずにコクリと頷くと、一度精を出してもまだ固いままの怒張を、つぷ、と挿入してきた。
「ひゃぅっ」
痛くはなかった。
むしろ、最後のピースがはまったような心地よさだけが、身体を支配した。
「なのはっ、なのはぁっ……」
「嬉しいよ、ユーノ君、嬉しいよぉ……もっと動いて、もっと、ユーノ君のしたいようにしてっ……
わたしを、めちゃくちゃにしてぇっ!」
引き抜かれては、また奥深くまで挿し込まれる。
中で擦れて、どうしようもなく昂ぶって。
「なのはっ、僕、もう……」
「いいよ、ユーノ君、いいからっ、中で、中で出してっ」
愛する人の想いと、それに乗った精。
そのどちらも、ありのまま全て、受け止めたかった。
「なのはっ、好きだっ、大好きだっ!!」
「わたしも、わたしもだいすきっ……ああっ」
二度目の、スパーク。
「あああああああああああっ!!」
ドクドクと、身体の中に精液が流し込まれている。
ものすごく多そうだ。赤ちゃんが、きっとできる。
「ユーノ君と、いっしょなら……」
例えどんな道でも、歩いていける。道すら、なかったとしても。
一緒なら、子供の一人や二人、何のことはない。
「僕も、なのはと一緒なら」
そこから先は、何も言わなくていい。
ただ、二人で抱き合っていれば、それでよかった。

互いの吐息が、子守唄のように意識を溶かしていく。
全てが満たされた温かい海の中で、静かに眠った。

***

翌日。
「おはよう、なのは」
「おはよう、ユーノ君」
窓の外は、銀色の世界だった。
昨日から降っていた雪が、気持ちいいくらいたっぷりに積もっている。
「ねぇ、ユーノ君」
「ん?」
昨日は、愛し合った末に二人で眠ってしまったから、入れずじまいだった。
だから、
「今からシャワーを浴びて、それから、かまくらを作るってのはどう?」
「あぁ、うん、いいねそれ。よし、早速やろう!」
「アリサちゃんたちも誘って」
「うんうん」
「思いっきり、パーティーを開こう!!」
気分爆発で部屋を飛び出そうとしたなのは。
だが、脱ぎかけのシャツと足首に巻きついたショーツだけの姿だったのに気付いて、
慌ててユーノはその手を掴みに行った。

新年になって、なのはが教導官として気合一新働き始めた頃。
『なんか最近なのはさん、機嫌良いな』
『何でも、婚約したらしいぜ』
『ははぁ、なるほど』
「そこ!」
「は、はいっ!!」
「……私語は謹んでね」

『管理局の白い天使』、或いは『管理局の白い女神』。
笑顔の眩しさで以前にも増して慕われるようになった高町なのはの、そんな二つ名が流布し始めた。

***

話は少し遡って、クリスマス当日。
なのはの親友二人は、それぞれ異なる過ごし方をしていた。

ミッドチルダ某所。
八神はやてはお茶をすすりながら、モニターに見入っていた。
「あーあ、ユーノ君ってば遂になのはちゃんを寝取ってしもたか」
「はわわわわ、はやてちゃん、それはプライバシーの侵害なのですー」
「いやいや、これは役得ってもんやで、リイン。
私が代りにクリスマスを潰すからこそ、なのはちゃんは今幸せでいられるんやから」
「それはまぁ、そうですけど……」
「いやー、他人の愛憎──いや愛々劇は下手な漫才よりよっぽど面白いなー」
「はやてちゃんっ」
いつの間にか、なのはの部屋には隠しカメラが仕掛けてあったのだった。

一方、海鳴市はハラオウン邸。
どういう訳かおこぼれでフェイトも休暇を貰えて家に戻ってきていたが、どうも何か家の様子がおかしい。
「我らは神の代理人、契約の地上代行者。.
我らが使命は、我が神に傅く信者を、その魂の最後の一片までも昇天すること──A†men」
「な、何言ってるの、お兄ちゃん?」
クロノは、ただひたすらエイミィの写真に向かって毒を吐き続けていた。
ドアの向こう側から聞くその声はあまりにも不気味すぎて、フェイトは恐る恐る兄に問いかけたのだった。
「ついでに僕も休暇を取ったら、今度はその瞬間にエイミィの出張が決まったんだ……」
虚ろな目でため息を吐き、またブツブツと妙なことを口走り始めるクロノ。
「其は全ての生命への畏怖。魂の祝福を超え、浄化されし光明。
闇の深淵を覗きし者よ、漆黒の波動に拠り、混濁の贄と化せ──」
「……わ、私、急用思い出しちゃった。ちょ、ちょっと部屋に戻るね」
フェイトは、逃げ出すようにクロノから離れざるを得なかった。
リンディやアルフと一緒にケーキを食べるその瞬間が、何よりも待ち遠しかった。
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